関西国際学園では中等部にあたるG7(中学1年生)〜G9(中学3年生)を対象に、国際バカロレア(IB)のミドル・イヤーズ・プログラム(MYP)を提供しています。MYPは、初等部のPYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)で育まれた探究の姿勢を、高等部のDP(ディプロマ・プログラム)における高度な学術的学びへとつなぐ重要な架け橋です。

思春期という心身ともに大きな変化を遂げる時期に、生徒たちが自分自身と向き合い、自らの学びを社会や世界と結びつけて考える力を養います。

IB MYPの目的と特徴

MYPは、11歳から16歳までの生徒を対象とした、教室での学びを現実社会と結びつけることを重視する国際教育プログラムです。単なる知識の習得にとどまらず、次の3つの柱を通して、主体的に学び続ける力を育成します。

グローバルな文脈
学習内容を、地域社会・日本・世界といった多層的な文脈の中で捉え直し、「なぜこれを学ぶのか」「この学びは社会でどう生きるのか」を考えながら学習を進めます。
急速に変化し、相互につながる世界で生きるための視野と想像力を育てます。

概念的な理解
教科ごとの知識を断片的に学ぶのではなく、教科の枠を越えた概念(大きなアイデア)を軸に学ぶことで、一つの分野で得た理解を、他の状況や課題にも転移して応用できる力を養います。

学習のアプローチ(ATL: Approaches to Learning)
「学び方を学ぶ」ためのスキル(コミュニケーション、社会性、自己管理、リサーチ、思考)をPYPからDPまで一貫して育成します。自律した生涯学習者としての自信を築きます。

KIA独自のバイリンガル・カリキュラム

本校のMYPの最大の特徴は、日本語と英語の双方を高いレベルで維持・発展させるバイリンガル教育と、その成果を世界で実践する「1年間の海外留学(G9〜G10)」を組み込んだ独自の教育プロセスです。

言語の探究
日本語(言語と文学)と英語(言語獲得/言語と文学)の両方で、高度な思考力と表現力を養います。留学前の中等部段階で、異文化環境においても通用する確かなアカデミック言語力を構築します。

理数・社会科
数学やサイエンス、社会(個人と社会)においても、日英両言語でのアプローチを行い、国内外の教育要件を満たしながらグローバルな視点を育みます。

クリエイティビティと実践
ドラマ(演劇)やデザイン&テクノロジーの授業を通じ、プログラミング、ロボティクス、グラフィックデザイン、ファッションなど、多様な手段で自らを表現し、問題を解決する力を磨きます。

MYPコミュニティプロジェクト

MYPの集大成として、生徒はコミュニティプロジェクトに取り組みます。これは、IBが重視する 「行動としての奉仕(Service as Action)」 を体現する学習です。

生徒は、身近なコミュニティや社会のニーズに目を向け、自ら問いを立て、リサーチを行い、計画し、行動し、振り返ります。
個人または少人数のグループで取り組むこのプロジェクトは、 学びを社会に還元し、責任ある行動へとつなげる重要な経験となります。

MYP、留学、そしてDPから世界へ

MYPで育まれる批判的思考力、自己管理能力、探究心。そして、海外留学で培われる適応力と主体性は、世界で最も厳格な大学進学準備プログラムの一つであるDPを成功させるための不可欠な基盤です。

関西国際学園は、PYPからDPまでの一貫したIB教育の中に 「世界での実体験」 を組み込むことで、変化の激しい国際社会を主体的に生き、貢献できる真の国際人を育成しています。